みなさん、こんにちは。
今日も英語の勉強お疲れさまです☆彡
イギリス英語を話せるようになりたいあなたへ。
当ブログでは英語圏に23年在住している著者が、これまでにしてきた英語学習をもとに、みなさまの英語学習に役立つようなリアルな情報をお届けしています。
勉強の合間に紅茶やコーヒーでも飲んでリラックスしながら、お読みいただければと思います。
英語学習において発音は大切か
今回は、英語を話せるようになりたいと思っている人にとって避けて通れない「発音」についてお話しします。
みなさんは語学を学ぶ上で「発音」は大切だと思いますか?
「発音」の大切さについては、いろんな意見があると思いますが、私の今までの経験上、とても大切だと思っています。
どうやったらわかりやすく説明できるか考えたときに、あることが思い浮かびました。
「キャリオーキー」「コワイ」
キャリオーキ―
スドゥークー
ストューディオ・ギブリ
エダマーミー
サーキー
クラ―ティー
コワイ
これ何て言っているかわかりますか?
全て私がよく耳にする日本語です。
初めて聞いたとき、まさか日本語の単語だったなんて全然気づきませんでした。正直英語にしか聞こえませんでした。カタカナで表すのも難しかったんですが、あえて書くとしたらこんな感じです。
日本語にもカタカナ英語がたくさんあって日本語風に発音するので、英語圏の人が理解できないのと同じ感じだと思います。もちろん日本語風の発音でも、何とか通じるものもあることはあるんですが。。
vice versa で、英語圏の人たちが日本語の単語やフレーズを英語風に発音するとき、私たちが何とか理解できるものもあれば、全くわからないということもありますよね。
発音が大切な理由
コミュニケーションの基本のひとつは「相手に自分の言いたいことをわかりやすく伝えて理解してもらう」だと思うんですが、英語の発音がこてこての「カタカナ英語」の発音で、単語単語が繋がっていなくて孤立していて、アクセント(音の強弱)なし、イントネーションは日本語を話すときのような棒読みな感じだと、ほとんど通じないことが多いと思います。
日本在住の外国人や日本語がわかる外国人になら通じることはあるかもしれません。日本語の特徴を理解していたり、日本人が話す英語に慣れているからです。
でも日本を離れて英語圏にいると、日本人が話す英語に慣れていない人がほとんどなので「Sorry?」とか「Pardon?」って何度も聞き返されてしまいます。
こうなると会話が成り立ちません。
会話が何度も中断されるので、会話に集中できなくなって、ものすごく相手に気を遣わせてしまいます。
会話をすることって言葉のキャッチボールだと思うんですが、こちら側がボールを投げているのに、違う次元に飛んで行ってしまって、相手になかなか届かない感じかもしれません(笑)相手もこちら側がボールを持って投げている姿が見えるのに、ボールが消えてしまうので、あれ?どこ行ったんだ?みたいな。
英語と日本語で発音は根本的に違う
英語と日本語の母音と子音の数
日本語と英語では発音が全然違います。まず日本語の母音は「あ・い・う・え・お」と5つしかないのに対し、英語だと20個前後あります。英語と言ってもアメリカ英語、イギリス英語でも母音の数が違うようです。日本語の子音は16個、そして英語の子音は24個もあります。
日本語の母音と子音を組み合わせた音の数は約100音、英語だと500音以上もあるようです。
日本語の「あ」に相当する英語の音だけでも5種類もあります。
そのため、英語の発音はカタカナには収まらないのです。
英語独特のリズム
「発音」と同時に大切なのが英語独特のリズム。「イントネーション」や「アクセント」。「イントネーション」は「抑揚」つまり声の調子が上がったり下がったりすること。「アクセント」は音の強弱のことです。日本語とは音の長さも違うし、独特のリズムがありますよね。
英語独特のリズムについては、別の機会に書きたいと思います。
外国人ママとの会話
私の実体験なんですが、娘のクラスメイトの外国人ママと学校送迎の帰り道で一緒になったことがありました。普段見かけるとお互い笑顔で挨拶する程度の関係。「Hi!」とか「Good morning!」と交わす程度。
普段はひとことを交わす程度だったので気づかなかったんですが、正直何を言っているのか理解できませんでした。
一生懸命耳を研ぎ澄ませて聞いてるんだけどその人出身の国の言葉にしか聞こえなくて、ときどき聞こえてくる単語単語を拾って(「teacher」とか「school」とか)、学校の話をしているんだろうな。先生の話をしているんだろうな。など想像するしかありませんでした。話しはじめに「sorry?」と聞き返したんですが、全く同じ発音で返ってきたので全く理解できず、頭の中でパニックになりました。
何とかその場は乗り切れたんですが、この外国人ママとまた2人で話す機会があったら困るなーー。。と正直思ってしまいました(汗)
もちろんその外国人ママとはすれ違うたびに、これまでのように笑顔で挨拶を交わしていました。幸いなことに2人で話す機会はあのときが最初で最後でした。
私がその外国人ママの言っていることが理解できなかったのは、私がその国独特の訛りに慣れていなかったということもあると思います。
訛りといえば、イギリス内でも地方の訛りがたくさんあって、もちろんみなさん英語ネイティヴなんですが、母音の発音がその地方独特でモダンRPとは全く違っていたり、イギリス人でさえも理解するのが難しいということもあります。
「発音」と「訛り」は違う
先ほどから「発音」の大切さを力説していますが、
ここでいう「発音」は、「訛り」とは違います。
有名な例えでいえば rice。「お米」という意味ですが、rice と言うつもりで、lice と言ったら、全く別の意味になってしまいます。ちなみに lice は「シラミ」という意味です。日本人にとって R の発音は難しいですよね。
カタカナ英語は英語に似たような音で語尾に母音がついているもの(たとば「オレンジジュース」など)もあれば、「カオス」のように発音が全く違うものもあります。英語の発音はあえてカタカナで書くと「ケイオス」のようになります。ちなみに試しにイギリス人の夫と娘にカタカナ英語の発音で「カオス」と言ってみたら、2人とも「cows」に聞こえると言っていました。具体的に言えば、言葉を覚えたての赤ちゃん言葉風な「cows」。これも全く違った意味になってしまいますね。
「おじいさん」と「おじさん」
イギリスに来て知ったことなんですが、英語圏の人は「おじいさん」と「おじさん」、「おばあさん」と「おばさん」の違いがわかりません。同じ音に聞こえるというんです。私たち日本人からすれば「おじいさん」と「おじさん」って全然違うでしょ?と思うし、意味も全然違うので、もし日本語を長年勉強している外国人が何年経っても「おじいさん」のことを「おじさん」と言い続けてたら、日本語の発音もう少し勉強したほうがいいのにと思ってしまいませんか?
この他にも「す」と「つ」の違いがわからない/発音しにくいらしいです。「つ」という音が言いにくいらしく「す」と聞こえるのです。「つき」と「すき」だと、これも全然違う意味になってしまいますよね。
英語の音の数は日本語よりも何百個も多いので、発音を間違えたせいで全く別の意味になってしまう確率が高いと感じます。
特に注意しなければいけないのは、発音を間違えたせいで swear words(下品な罵り言葉)に聞こえてしまうこと。
これは本当に注意したいものです。
日本語訛りの英語
こてこての「カタカナ英語」の発音だと通じないことが多いと思いますが、日本語訛りの英語でも、発音のポイント、イントネーションやアクセント、単語単語のつなぎ方などの流れを押さえていれば、通じる場合が多いと思います。
世の中には英語を第二か国語として話している人がたくさんいて、ありとあらゆるたくさんの訛りが存在します。
日本語訛りの英語もそのひとつ。
母国語訛りの英語は、その人の個性が出ていて素敵だと思います。そう感じる人も少なくないでしょう。
でも「発音」や英語独特のリズムのポイントを抑えるのは大切だと感じます。
英語の発音にもう少し重点を置いてみよう
もし英語を勉強している目的が、英語で話してコミュニケーションを取れるようになりたいのであれば、英語の発音にもう少し重点を置いてみましょう。
実際話せるようになりたい場合は、新しい単語やイディオムを覚える前に、まず音から入ったほうがいいと思います。発音、アクセント(訛りの意味ではなくて、音の強弱)、イントネーション、そして英語のリズムを掴みましょう。
たくさんの単語、言い回し、ちゃんとした文法を知っていたとしても、こてこてのカタカナ英語の発音だと理解してもらえないし、相手にストレスを与えることになりかねない。
知識がたくさんあっても、通じなかったらもったいないです。
通じれば「あ、私の英語通じた!」って自信にも繋がるし、「もっと話したい!話せるようになりたい!もっと頑張ろう!」と勉強する意欲にも繋がるし、どんどん上達すると思います。
でも通じないと「あれ。。私の英語が通じない。。。(涙)」と自信を失うし、自信をなくすとどんどん声も小さくなってしまってよけい理解されにくい。通じないことが続くと、英語を話したい意欲さえもなくなってしまうかもしれない。
そんなのはもったいないです。
英語を話せれば、その先には広い世界がある。
世界中の人とコミュニケーションが取れる。
本当に楽しいですよ♪
英語で自分の言いたいことをわかりやすく伝えて理解してもらうためにも、発音、アクセント、イントネーション、単語単語の繋がり、に重点を置いて練習してみてはいかがですか?
おまけ
私がイギリスでよく耳にする日本語の正解は以下になります。
キャリオーキ― → カラオケ
スドゥークー → 数独
ストューディオ・ギブリ → スタジオ・ジブリ
エダマーミー → 枝豆
サーキー → 酒
クラ―ティー → 空手
コワイ → かわいい
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